新人の歯科保険医さんへ向けて。
歯科医師の保険審査
保険を扱う歯科医師は療養担当規則に従って治療を行い保険請求する。行政はそれに誤りがないか監視している。その代表例が新規個別指導や個別指導、悪質な保険医には監査、保険医取り消しなどの行政処分が待ち受けている。通常歯科保険医は社会保険研究所から発行されている青本と呼ばれる歯科保険点数の解釈をすべて理解しているものと扱われている。しかし実態はその本の存在すら知らず、持っていても読まずもっぱら前に勤めていた歯科医院の真似をして保険請求を算定したりレセコンと呼ばれるPCソフト頼りの先生が多いと聞く。個別指導の場は指導なのでたとえ悪質でも考え方が間違って解釈していたとか言い訳をしたり正しい保険請求の仕方を習う場であるはずだが実態はやや違う。ここぞとばかりに行政権を行使する指導官も存在するようである。私は幸いにも集団指導にも個別指導にもましてや監査など受けたことがない。ルールをしっかり最低限守っているからである。時にレセコン業者にレセコンの間違いを指摘しているぐらいだからよほど気が変にならない限りこのまま静かに歯科医を引退するのであろう。ところで最近この個別指導を餌に金儲けをしているやからみたいな奴がいると聞いた。本まで出しているらしい。怪しい個別指導対策のコンサルをして金儲けをしているらしい。新人の保険医さんへ。何のための歯科医師会や歯科保険医協会か。どちらも政策的には真反対なところもあるが、会員のためなら一生懸命に動いてくれる。歯科医師会の先輩が後輩いじめをしたり偉そうにしていた時代があったが今はそれどころではない。それは歯科業界が潤っていた時代背景の事であり大阪府で言えば会員の平均年齢が約60歳。東京都においては非歯科医師会の開業医が半数を超えている。会員獲得に必死だ。また両団体とも職員は優秀で歯科保険請求のしかた解釈、カルテの書き方まで聞けば懇切丁寧に教えてくれる。変なコンサルタントに何百万も払う金があるのなら歯科医師会や歯科保険医協会の保険講習に参加すれば1回数千円で保険のルール、最近の歯科情勢、やってはいけないことなどが判る。個別指導の連絡が来てレセコン業者に多額の現金を払いカルテを改ざんするようなやからもいるようだが行政はそんなことはお見通しだ。関東厚生局の指導官の1人が私の友人だがそんなことは一発で見破れると言っていた。見破られた瞬間終わりである。個別指導にもし運悪くかかったらきちんと歯科医師会か歯科保険医協会に相談すること。変なコンサルタントに頼めば多額のお金を請求され結局保険医停止という恐ろしい目に合う確率が増えるのではないだろうか。