写真は歯科保険医協会の2019年9月5日号の新聞の切り抜きです。日本全体の歯科医療費の総枠は医療費全体に比較してどんどん下がっていることがわかります。つまり歯科医師は2.5兆円ほどの金額を増える一方の歯科医師間で取り合っていると考えられる。保険診療だけで考えると一人当たりの収入は減りっぱなしです。私の先輩が歯科医師の頃(1970年~80年)が歯科医師1人当たりの収入は高く、歯科医師と医師の年収はほぼ同じだったと聞きました。その後私が歯科医師になった頃(1986年)は、もうバスは発車したでと先輩からからかわれたものです。 もちろん歯科医療はお金儲けだけでありませんし、一部の歯科医師はもうかっています。2(に)8(はち)の法則といって上の2割の先生が業界の半分を稼ぎ、残りの半分を8割の先生で分ける。まさに今の歯科医院の現状でしょう。上の2割に皆なれると思っているのでしょうか。稼ぐ人は歯科治療の技術がうまいかどうかは別にして、商魂があるのだろうと思います。技術の取得も大切ですが、衛生士をはじめとする人材活用のうまさ、マーケティング、など大学で教わらないことばかりです。