· 

医学部口腔科にしよう2

昔厚生省は歯科医師が口腔という言葉を使うことを嫌っていた。歯医者は歯だけ診てればいいという考えが根底にあったと思う。今歯科界は医科に比較してその収入は低く、平均年収においては400万円を割っているとささやかれている。最近読んだ本ででは通常の外科医の年収が1000万円を超えているのと比較すれば全然だめだろう。また最近知ったが歯科医師免許はかなりいい加減なところがあるらしい。構造改革という言葉が出て久しいが、

医療に興味がある政党や歯科の保険点数の低さを嘆く関係者なら歯学部を無くして、医学部口腔科にするのはどうだろう。国家試験は年に1度で済む。学校数は減る。歯科医師数ももちろん減る。歯科医師の偏差値は医学部になるのだから医学部の優秀な人が口腔医となる。そもそも医科歯科連携などというけったいな言葉もなくなる。歯科医師会が存続しなくなるので歯科医師会の先生方はとても怒ると思うが、口腔科学会長でどうだろうか。ごめんなさい。そして医科なんだから保険点数も医科と同じになる。初診、再診からすべて同一行為は同一点数だ。医科の政治力に乗ったほうが診療報酬の点数も上がるにきまっている。大体口は他の目や鼻と違うのか。口は消化管の入り口であり、口がなかったら発音もできない。人間の都合で人間の体を差別してどうするの。口も目も鼻も耳も心臓も肝臓もどこも大切でしょ。ここで昔厚生省が歯医者に口腔という言葉を使わせたくなかった理由がわかるでしょ。歯のみなら点数が別でもいいものね。彼らは賢いのである。