これから歯科開業する先生へ1
日本の歯科界は大変である。大学に入るのは偏差値が下がって楽だが、国家試験は難しく、免許取得後も、開業となると資金面などで大変であろう。大体外科系である歯科の点数が設備投資のほとんどいらない心療内科より初再診料が少ないのは制度としておかしいだろう。あなたが腕のいい先生であるとして、患者様が来院しなければ歯科医院としてやっていけない。さりとて大学のポストは限られているし、博士でないといいポストには就けないだろう。阪大矯正の先生に接しているととてつもなく賢いので通常の賢さでは、教授まで上り詰めるのはほんの一握りの人では。
さて保険医には絶対守らなければならないルールがある。それは療養担当規則である。具体的には社会保険研究所出版の「歯科点数表の解釈」写真参考。を十分理解することである。歯科医師会発行の手引きや、保険医協会発行の研究などはこれをもとにわかりやすく訳した本である。通常青本と呼ばれる「歯科点数表の解釈」は法律用語で書かれているのでわかりにくいのだ。しかし驚くのはこれから保険医でやっていくのにこの本を読んでいなかった、存在さえ知らない人がいる。それは例えるなら法律を知らない警察官が雰囲気だけで誰かを逮捕するに近い。